展覧会・催し物下記の展覧会情報は変更される場合があります。 最新情報は直接問い合わせください。

芸大コレクション展
柴田是真ぜしん−明治宮殿の天井画と写生帖
会期: 2005年6月11日(土)-8月7日(日)
月曜休館(ただし7月18日は開館、19日は休館)
午前10時〜午後5時(入館は閉館の30分前まで)
会場: 東京藝術大学大学美術館

 【展覧会概要】

 東京藝術大学大学美術館には完成された美術作品の点数よりも、教育資料として収集された下絵、写生帖などが数多く保管されています。下絵や写生といえども、歴史的にその価値が重要な資料も多く、今回の展覧会に出品する予定の柴田是真の下絵・写生帖もその貴重な資料の一群といえましょう。

 柴田是真ぜしんは文化4(1807)年に江戸両国に生まれ、円山まるやま四条派しじょうは直系の絵師および江戸蒔絵を継承する蒔絵師まきえしとして、幕末から明治前半に活躍し、初代帝室技芸員のひとりとして明治24(1891)年に世を去った、19世紀日本美術を代表する逸材のひとりです。

 東京藝術大学は昭和50(1975)年に、柴田是真の遺族から、震災や戦災を越えて大切に守ってこられた柴田是真の下絵と写生帖を譲り受けました。現在は、東京藝術大学大学美術館が所蔵する柴田是真の資料は、明治宮殿千種之間ちぐさのま天井画下絵112枚、写生帖95冊などで、是真の芸術を凝縮させたような質の高い貴重なコレクションです。とりわけ鋭い観察に基づく、流麗かつ確実な線で精緻に描かれた植物表現は、大作品におとらない芸術作品として十分に観賞に値し、さらに、現代の様々なデザインの参考資料にもなりうる魅力を持っています。

 今回の展示ではこれらの下絵や写生帖とともに、昭和20年に戦火で焼失したためにモノクロ写真およびこの下絵類でしか確認できない明治宮殿の千種之間の壮麗な天井を、宮内庁の御協力のもと、写真および下絵を題材にして、見事な色彩および文様のコンピュータグラフィックスによって再現する予定です。

 【主な出品作品】

明治宮殿千種之間天井画下絵(112枚のうち)
常御殿杉戸絵下絵
写生帖(95冊のうち)

主催: 東京藝術大学
観覧料: 一般300円(250円)、高校・大学生100円(50円)
中学生以下無料
※( )内は団体料金で、20名以上に適用
(団体観覧者20名につき1名の引率者は無料)
※障害者とその介護者各1名は無料
※「植物画世界の至宝展」(6月11日-7月18日)をご覧のお客様は無料でご覧頂けます。
<問い合わせ>
ハローダイヤル:03-5777-8600
->プレスリリース PDF形式

図録購入はミュージアムショップへ
grey line