日程2007年10月4日(木) - 2007年11月18日(日)
会期: | 2007年10月4日(木)-11月18日(日) 月曜休館(ただし10月8日は開館、翌10月9日を休館) 開館時間:午前10時~午後5時(入館は午後4時30分まで) |
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会場: | 東京藝術大学大学美術館 展示室1, 2, 3 | ||||||||
平成19(2007)年は、東京美術学校の創立から120周年を迎える記念の年にあたります。 戦後に東京美術学校を継承した東京藝術大学は、これを記念して様々な記念事業を実施いたしますが、 その中心事業のひとつとして大学美術館を会場として開催される展覧会が「岡倉天心 ― 芸術教育の歩み ― 」です。 この展覧会は、本学の創設に深くかかわり、開校まもなく校長となった天心・岡倉覚三(1863-1913)の業績を、 東京美術学校在任時代を中心として、多角的に検証、紹介するものです。 天心の行った美術に関する仕事は、美術学校の教育環境の整備や学生指導にとどまらず社会連携制作の推進、 美術団体の支援、美術行政の整備のほか、博物館事業、美術史の編纂、評論、文化財保護など広範囲にわたっています。 本展では、天心の在職期間である明治20(1887)年から同31(1898)年までの活動を中心に構成しながらも、 野に下って以降の仕事についても「芸術教育の歩み」という観点からとらえ直していきます。 すなわち、天心の遺志をついだ歴代教官や卒業生たちの活動を追いながら、 今日の東京藝術大学に引き継がれてきたものに注目していこうというものです。 そのことによってこれからの本学が天心から改めて学ぶべきことはなにか、という問題も浮かび上がってくるでしょう。 この展覧会は四つの章で構成されています。第一章では、写真や資料等によって、 岡倉天心の全貌を概観するようなイメージ展示を予定しています。大学美術館、 大学図書館が所蔵する資料に加えて資料編纂室が長年かけて研究し、 蒐集してきた東京美術学校および天心に関する貴重な資料によって天心の業績をたどります。 第二章は天心の理想というテーマのもとに、まず、美術学校が蒐集した古美術作品によって天心の日本美術に関する感性をさぐります。 《絵因果経》(国宝)をはじめ、天心の眼が集めたすぐれた古美術や模本は、そのまま美術教育のよき教材でもあったのです。 次に、初期美校教授陣の制作活動を紹介します。天心に選ばれた教授陣は天心の理想の実践者であったともいえるでしょう。 狩野芳崖《悲母観音》(重文)、橋本雅邦《白雲紅樹》(重文)などその代表作が出品されます。 また、日本絵画協会、日本美術院、日本彫刻会といった天心主導の展覧会出品作から、天心とのかかわりの深い作品を選んで展示します。 最後に天心没後にその理想を受け継いだ下村観山や松田権六らの優品を選りすぐり、天心が近代美術に果たした役割を考えます。 第三章は、芸術教育の現場という観点から、天心在職時代を中心に美校の授業内容を紹介します。 学生制作品だけでなく当時使われていた教材などを織り交ぜながら教室の雰囲気を感じていただこうというものです。 そして最後となる第四章では、芸術と社会というテーマに基づき、天心がはじめたさまざまな社会連携事業について紹介いたします。 依嘱によって野外彫刻、銅像、室内装飾品を制作する事業、あるいは文化財保存の一環として古美術の一級品を模写・模造する事業など、 今日でもその価値を失わない事業の成果を紹介いたします。 平成16(2004)年に東京藝術大学は国立大学法人となりました。 大学の運営形態が大きく変化している現在、私たちが天心から学ぶべきことは少なくありません。 この展覧会が今後の大学のあり方を探っていくひとつの契機になることを期待しております。 なお、関連事業として、展覧会の内容を補完する意味でシンポジウムを3回開催する予定です。 |
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主催: | 東京藝術大学、NHK | ||||||||
協力: | 株式会社一新コマース 株式会社竹尾 中越パルプ工業株式会社 株式会社デジタル・イー |
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協賛: | 東京藝術大学美術学部杜の会 株式会社東京美術倶楽部 野村ホールディングス株式会社 東京ガス株式会社 凸版印刷株式会社 |
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観覧料: | 一般500円(400円)、高校・大学生300円(200円) 中学生以下無料 *( )内は20名以上の団体料金(団体観覧者20名につき1名の引率者は無料) *障害者手帳をお持ちの方とその介護者各1名は無料 |
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<問い合わせ> ハローダイヤル:03-5777-8600 |
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-> プレスリリース(PDF形式)
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