De Kuroda à Foujita / Peintres japonais à Paris
「黒田清輝から藤田嗣治まで〜パリに学んだ洋画家たち〜」展 |
会期: |
2007年10月24日(水)〜2008年1月26日(土)
日曜日、月曜日、祝日、12月23日〜1月3日 休館
12:00〜19:00(木曜日は20:00まで) |
会場: |
パリ日本文化会館
101bis quai Branly 75740 Paris Cedex15 FRANCE |
本展は、当館との共同主催により、
フランスのパリ日本文化会館にて開催するものです。
上野本館での展示はございません。以下は、仏文プレスリリースの翻訳となります。 |
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この展覧会はパリ日本文化会館開館10周年、東京藝術大学創立120周年、
日本洋画商協同組合創立50周年を記念して組織された。
明治時代(1868〜1912)に日本は近代化、西欧化した。
画家たちは新しい技術、油彩画に親しみ始めた。島国の伝統を離れて、
《西洋の様式を選んだ画家たち=洋画家たち》は次第にヨーロッパに、
特にパリに、油彩画を熱心に学ぶためにやってくるようになった。
彼らは日本美術の近代化において文化的な役割を演ずることになる。
この展覧会は日本の西洋様式の絵画(洋画)の半世紀を通観する。
パリに滞在した12人の画家の代表作51点、
日本人の師ラファエル・コランの代表作4点、合計55点が展示される。
日本では非常にもてはやされているが、フランスでは、
藤田を除いてはまったく知られていないこれらの画家を知るまたとない機会であろう。
展覧会は四章の構成となっている。
<ラファエル・コランと黒田清輝の出会い>
黒田はその最初のフランス滞在期間(1884〜1893)に、
アカデミストながら印象派の色彩論を取り入れた画家ラファエル・
コランについて油彩画を学んだ。
この出会いは日本の〈洋画〉の発展にとって決定的だった。
島国に印象派的な方向を示したのである。
二人の作品を並べて展示することにより、
黒田に対するコランの強い影響が見て取れるだろう。
<1900年パリ万国博覧会に参加した日本の洋画家たち>
一世紀とすこし前、黒田清輝、浅井忠、和田英作、
藤島武二は1900年パリ万国博覧会に参加して作品をパリに展示した。
この展覧会は日本人画家たちにショックを与えた。
彼らのうちの一部はこの機会を利用してフランスに住み、制作した。
その結果彼らの様式は次第にに変わって行った。
黒田は印象派の方向をとり、和田はアカデミックな様式に磨きをかけ、
浅井は洋画から遠ざかって装飾美術の方向に向かった。
<京都出身の二人の画家、安井曾太郎と梅原龍三郎>
二十世紀初頭に、安井曾太郎と梅原龍三郎は画家修業の完成をめざしてパリにやってきた。
二人とも日本古来の伝統に満ちた町、京都の出身だった。
ルノワールの作品に感嘆した梅原は、輝かしい色彩の様式に身を投じ、
安井は素晴らしいデッサンの技術を獲得した後に、ピカソやセザンヌの影響を受けた。
二人はともに純粋に日本的な要素のある洋画の生みの親となった。
<両大戦間にパリにいた日本人画家たち ― 藤田嗣治を中心に>
1918年から再び日本人画家はフランスに大勢やってきた。
この章で紹介する五人はとりわけ首都パリ滞在にこだわった画家である。
彼らは首都に渦巻く前衛芸術運動 ― フォヴィスム、キュビスム、シュルレアリスムなどに翻弄された。
彼らのうち最もよく知られているのは、エコール・ド・パリの象徴的存在となった藤田(レオナール)である。
ヴラマンクによりそのアカデミックな様式を痛烈に批判された佐伯祐三は、
パリの下町を主題にして次第に変わっていった。坂本繁二郎は風景を好んだが、
どこか近代性のあるその様式はきわめて個性的である。
アカデミックな様式を学んだ後にそれを放棄した児島善三郎は、30年代に、
<西洋の素材と東洋の精神を溶解させた>大胆な装飾的スタイルを創り出した。
岡本太郎はピカソの作品に感嘆してまず「アブストラクション‐クレアシオン」の運動に加わり、
次いでシュルレアリスムのグループとよく交流した。
彼らはみな帰国すると、日本人画家に固有の難問、すなわち
<西洋的様式のなかに日本人のアイデンティティーを表現する>という問題に対決を迫られることになる。
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主催: |
東京藝術大学大学美術館、パリ日本文化会館(日本国際交流基金) |
特別協力: |
日本洋画商協同組合 |
支援: |
日本航空 |
カタログ出版: |
フラグマン・インターナショナル出版 |
観覧料: |
6ユーロ(MCJP会員、12歳以下無料)
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【シンポジウム】
「日本の近代絵画をめぐって」
日時:2007年10月24日(水) 18:30〜
会場:パリ日本文化会館 大ホール
司会者:ミカエル・リュケン(フランス国立東洋言語文化研究所、美術史)
発言者:新関公子(東京藝術大学 美術史)
林洋子(京都芸術大学 美術史)
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->パリ日本文化会館によるウェブサイト(仏文)
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