日程2008年8月26日(火) - 2008年9月23日(火・祝)
幕末の長府(現在の下関市)に長府藩御用絵師の嫡子として生まれた狩野芳崖(1828~1888)は、 近代日本画の基礎を築いた人物としてその名を残す画家です。 明治時代、フェノロサ、岡倉天心らとともに西洋画法を取り入れた日本画の改革・実験に取り組んだ芳崖は、 その後の日本画の発展に大きく寄与しました。この芳崖の絶筆《悲母観音》(重要文化財)は、 作品自体の完成度の高さに加え、近代日本画の幕開けを告げる記念碑的作品と位置づけられ、 続く若い作家たちへも様々な影響を与えた極めて重要な作品といえます。
今年2008年は、狩野芳崖生誕180年、没後120年にあたります。 本展では、晩年の日本画革新時代の作品だけではなく、 郷里で修業を積んだ幼少時代からの作品を網羅、《悲母観音》制作に至る芳崖の画業を追い、 今再び《悲母観音》の魅力に迫ります。
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