日本における彫刻文化財の大半は仏像彫刻です。そしてその素材と制作技法は多種多様ですが、木造彫刻の占める割合が圧倒的です。このような歴史の風雪に耐えた彫刻文化財を保存し後世に伝える努力は、現代を表現する創造活動にも匹敵する大切なしごとです。
  本展覧会では、平成23年度に東京藝術大学（大学院美術研究科 文化財保存学専攻 保存修復彫刻研究室）にて受託しました修復研究・事業成果、模刻研究成果を展示発表致します。県指定文化財の修復報告を始め、当初の制作技法を学び、模刻した成果を一同にご覧頂けます。また、実際に修復や制作を行った担当者によるギャラリートークも開催致します。