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−台湾絵画の巨匠− 陳澄波 油彩画作品修復展
−國立台湾師範大学藝術学院文物保存維護研究発展中心・東京藝術大学大学院文化財保存学保存修復油画研究室共同研究発表−


会期: 2014年9月12日(金)- 10月2日(木)
午前10時 - 午後5時 (入館は午後4時30分まで)
休館日: 9月16日(火)、22日(月)、24日(水)、29日(月)
会場: 東京藝術大学大学美術館 正木記念館 1階、2階
観覧料: 無料
主催: 東京藝術大学大学院文化財保存学保存修復油画研究室
國立台湾師範大学藝術学院文物保存維護研究発展中心
財團法人陳澄波文化基金會
協賛: 國立台湾師範大学頂尖大学計画

本展覧会は、台湾の高名な画家、陳澄波(1895-1947)の油彩画作品を対象に実施した修復事業の共同研究発表展です。本修復事業は、本学文化財保存学保存修復油画研究室と国立台湾師範大学文物保存維護研究發展中心とがプロジェクトを組み、陳澄波のご遺族から依頼された36点の作品を共同で修復をおこないました。その結果それまで汚れて損傷していた作品は、修復によって作品本来の魅力を取りもどすことができましたので、その成果を発表いたします。
陳澄波は台湾嘉義に生まれ、総督府国語学校師範科を卒業後、日本に留学し、東京美術学校図画師範科に入学します。留学前に水彩画家石川欽一郎の指導を受け、留学中は岡田三郎助、あるいは田辺至に学びます。1926年には台湾人初の第7回帝展に入選という快挙をはたします。その後上海に渡り活発な創作活動を行う中、独自の画風を確立します。帰台後、台湾の風土に根ざした画風をより深化させると同時に、台湾文化のリーダー的存在となって活躍した人物です。
陳澄波の作品は、作者の強靱な意志のもと、うねるような力強い筆づかい、スピード感あふれる筆触、さらに原色を組み合わせたコントラストの高い冴え冴えとした色調は、実にたとえようのない魅力を放っています。
両校による本修復事業によってその魅力を存分に蘇らせましたので、みなさま、是非、ご高覧下さい。

問い合わせ: ハローダイヤル 03-5777-8600
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