美術教育研究会は、作品制作に裏付けられた美術教育の理論と実践の研究発表による交流の場として活動を重ね、今年発足から20年を迎えます。そこで美術教育研究会第20回大会企画展「つくったり考えたり-美術教育からのメッセージ-」を開催いたします。 この展覧会は本会会員の現在の創作・研究・実践活動を作品として展示するとともに、出品者自身の子どもの頃の美術との出会いを示す作品(子どもの頃の作品や、幼いときの美的体験を表すものなど)を合わせて展示し、鑑賞者が二つの作品の時間的経過を通して美術教育の意義や役割について考察できるユニークな試みです。 また同じ会場に台東区や荒川区の子どもたちの絵画作品約200点を展示します。20周年記念大会のテーマ「美術教育-これからの10年を創る-」に示されているように、今回の大会は美術教育の未来を切り拓くことを目指しています。作家・教育者である大人の原点と現在、そして現在の子どもの作品とが響き合う場は、創作活動の豊かさや可能性を示すことになるでしょう。是非ご鑑賞ください。
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