上野校舎における、当時の芸術資料館分館として、取手校地の入り口のやや緩やかな丘陵地に建設されました。
上野校地の収蔵庫不足を解消することを最大の目的として建てられたため、2・3階は収蔵庫と撮影室、1階に多目的ホールと事務室が配されています。
「芸大らしい建築のあり方」を模索するために、「ウォール・ミュージアム」構想が提唱されました。
建物各所に設計当時の教官の自由な創作活動の場として作品が設置されたため、環境ミュージアム的な場が形成されています。
鉄骨鉄筋3階建
延2,945平米
平成6年(1994)9月竣工
六角鬼丈 設計
取手館開館から30年を迎えた令和6年(2024)、取手校地における芸術資料の収蔵量不足を解消し、作品の保存・収集を継続するべく新たに建設されました。
隣接する取手館とは渡り廊下で繋がっており、地上3階建てのすべての階に収蔵庫が設けられています。
また、2階収蔵庫前室は収蔵されている芸術資料が見学できる「魅せる収蔵庫」としました。
取手収蔵棟の開設を契機として芸術資料の活用を促進し、地域連携や芸術の振興を推進します。
鉄筋コンクリート造(一部鉄骨造)地上3階建
延2,163.99平米
令和6年(2024)3月竣工
有限会社 aat + ヨコミゾマコト建築設計事務所 建築設計
株式会社 建築構造研究所 構造設計
株式会社 森村設計 設備設計
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